第6戦SUGO、第7戦オートポリスは予選日に雨量が多く、予選がキャンセルされたが、ここもてぎも朝から強い雨が降った。午前のセッションは度々赤旗中断になり、まともにタイムアタックも出来ず、14番手でセッションを終えた。予選は、Q1、Q2の合算タイムで順位が決まる。
Q1は野尻智紀選手。午前中にまともなタイムアタックが出来なかったので、予選でどのくらいのタイムが出せるかは未知数だったが、野尻選手は3番手のタイムを記録。Q2の松下信治選手につないだ。
松下選手は、タイムアタック中にオーバーランしてしまい、ヒヤッとしたが、次の周に再びアタックを開始。
1周をうまくまとめて、2番手のタイムを記録した。
明日は、今季2勝目を目指して行きたい。
「ドライバー2人は頑張ってくれたね。チームも良い車を作ってくれた。このポジションであれば、優勝を狙えると思うので、2勝目を目指したいね」
「前回のオートポリスは雨で予選ができなかったんですけど、今日は久しぶりに普通の予選で、この雨の中、8号車はよく頑張ってくれたと思います。エンジニアもドライバーもすごく良い車作ってくれてトップの車のタイムには届きませんでしたが、それでも2番手のタイムで、明日、十分勝ち狙えるポジションですから、頑張ります」
「予選は合算タイムで2番手というところで、明日の優勝に向けて非常に良い位置につけられたと思います。今週はやっぱり何としても優勝して、最終戦もしっかり戦い、チャンピオン獲得への可能性を残していきたいと思っていたので、明日は何が何でも優勝して帰りたいと思います」
「また雨で予選ができないんじゃないかっていうのがあったんですけど、とにかく予選がQ1、Q2と出来て本当に良かったです。車も前回オートポリスでいろんな反省もあって、直してきたところがあって、車も良かったし、ドライビングもアジャストできたかなと思います。明日は打って変わって多分ドライコンディションになるので、フリー走行でどういうバランスになるかはわかりませんけども、いいポジションからのスタートですし、レースペースも悪くないので、絶対に優勝をしたいと思います」
第6戦、7戦と2戦連続で予選が雨でキャンセルになったが、今回のもてぎも朝から雨が強く、予選の開催が心配された。しかし、雨は降っているものの、何とか予選を行う事が出来た。
朝のセッションはバランスも良く、佐藤蓮選手は、4番手でセッションを終えた。感触は非常に良く、佐藤選手はかなり手応えを感じていた。Q1は佐藤選手が担当した。車のバランスは非常に良かったが、アタックラップに入った周でトラフィックに引っかかってしまい、7番手に留まってしまった。
Q2は大津弘樹選手。大津選手もトラフィックに引っかかってしまい、合算タイムは6番手になってしまった。
しかしながら、3列目は決して悪く無いポジションで、車のバランスも良いので、明日は優勝を目指して頑張りたい。
「6番手で予選を終えて、ドライバーは悔しがっているけど、ネガティブな要素はないね。もちろん、最後までミスなく走らなくてはいけないけど、しっかり走り切れれば、結果がついてくるんじゃないかな。頑張ります」
「2人とも渋滞にハマってしまい、可哀想だったね。悔しいだろうけど、気持ちを切り替えて、車に速さはあるので、良い結果を目指して頑張りたいね」
「16号車は決して悪くなかったのですが、ちょっとポジション取りが上手く行かなくて、前の車に引っかかってしまい、かなりタイムをロスしてしまいました。もうちょっと上のポジションに行けると思っていたので、ちょっと残念です。明日は上を狙えるポジションなので、何とか優勝出来るように頑張りたいと思います」
「予選は難しい状況で、ちょっと場所的にも良くなくて、アタックで一番良いタイムが出るだろうという時に、前の車にちょっと引っかかってしまいました。その前の周も場所取りがうまくいかなくてタイムをあげられなかったと思うと悔しいですね。明日に向けては、6番手スタートなので、十分チャンスはあると思うし、決勝ペースで挽回できるようにしっかり組み立てていきたいですね」
「予選が終了しました。Q1では新品タイヤでアタックに行ったんですが、ウォームアップのタイミングで他の車両に引っかかってしまって、タイヤを完全に温めることができずにアタックに入ってしまって、不完全燃焼な予選でした。Q2の大津さんもトラフィックに引っかかってしまったので、16が持っているポテンシャルを引き出しきれなかった予選でした。ポテンシャルはすごく高いものがあるとは思うので、明日コンディションは変わりますけど、精一杯追い上げのレースをして表彰台には行きたいと思います」
今日のもてぎは昨日の天気とは打って変わって、秋晴れに恵まれた。今回のレースは本当は最終戦となるはずだったが、第5戦の鈴鹿が荒天のために12月に延期となったために、事実上第7戦として開催された。そのため、サクセス・ウェイトも全車ゼロではなく、半分に削られてのレースとなった。
スタートドライバーは松下信治選手。クリーンなスタートを切り、順位をキープしたまま1周目を終えた。7周目に入ったところで300クラスの車両がコース脇に止まってしまい、ここでFCYとなり、翌周にリスタートが切られた。そのタイミングで松下選手は絶好のスタートを切り、トップに躍り出る。9周目にまた300車両が止まり、再びFCYが入るが、リスタートでポジションを3番手に落としてしまう。
更に15周目のダウンヒルストレートで抜かれてしまい、4番手にポジションダウン。バトルを繰り広げ、21周目のV字コーナーでひとつポジションを上げる。その翌周にルーティンのピットインを行い、野尻智紀選手に交代。
6番手でコースに復帰。他の車両もルーティンのピットインを行い、3番手までポジションを戻す。45周目に300車両が1コーナーでコースアウト。FCYが導入され、同周回で解除、リスタート。
野尻選手は順位をキープしていたが、50周目辺りから、前車の背後につき、53周目の3コーナーでパス。2番手に浮上。しかし、2番手争いをしている間にトップに逃げられてしまい、追いつく事は出来なかったが、2位表彰台を獲得した。
「やっとまともに走る事が出来たね。トラブルを無くせば、このように表彰台に乗れる力がある事を確認出来たけど、次回はもう最終戦なので、有終の美を飾りたいね。しかし、2人とも良いレースをしてくれたと思う。」
「8号車に関してはね、もう予選からチームもドライバー2人とものすごくいい仕事をしてくれましたが、これがシビック1年目の現状だと思います。ライバル達はそれなりに熟成されているし、だから我々は1年目だから、こっからまだまだまだ開発の余地はあると思っています。2人のドライバーとチームが頑張ってくれて、ホンダではトップで2位表彰台、これはもう本当に誇りに思いますよ。すごくいいレースをしてくれた」
「もちろん満足はしてないんですけどでも2人とも本当良い走りしてくれたので、表彰台に乗れたことは、非常に良かったですし、それよりも本当にレースらしいレースが今回できたのは良かったと思います。ドライバーも思い切って走りましたし、正直、優勝したかったんですけど、こういう結果も良しとして、次回に生かしたいと思います」
「優勝を狙っていたので、非常に悔しい思いが大きいです。途中オーバーテイクするのに、ちょっと時間がかかってしまって、その中では精一杯やっていたんですけど、なかなかあれ以上の順位に行くのが難しかったのかなっていうところが非常になんていうか、精一杯やり切ったからこそより悔しく思います。チャンピオンシップは残念ながら、チャンスが無くなってしまいましたが、最終戦はしっかりこの悔しい気持ちを晴らせる一戦にしたいと思いますので、また全力で頑張ります」
「ボクのスティントでFCYが出たんですけど、2回目のFCYのスタートで出遅れちゃってポジションを落としてしまいました。その後は抜けずに、本当に申し訳ない気持ちです。1人で走れてたら、多分ペースはまた違ったと思うので、もしかしたらトップを抑えられたかもしれないっていう気持ちがあるので、本当にチームに申し訳ないです。ミスをなくしてなくさなきゃいけないのに、またミスしちゃって、ちょっと本当に反省です」
モビリティリゾートもてぎは、秋晴れに恵まれ第8戦の決勝を迎えた。
スタート前のウォームアップで、#16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTはトップタイムをマーク。決勝での善戦が期待された。
スタートドライバーは大津弘樹選手。スタートは混乱もなく、順位をキープしたまま周回を重ねる。7周目に入ったところで、300クラスの車両がコース脇に止まってしまい、ここでFCYとなった。翌周にリスタートが切られたが、ポジションをひとつ落としてしまう。9周目にまた300車両が止まり、再びFCYが入り、翌周にリスタートが切られた。
順位をキープしたまま、22周目にルーティンのピットインを行い、佐藤蓮選手に交代。8番手でコースに復帰。
他の車両もルーティンのピットインを行い、4番手までポジションアップ。
45周目に300車両が1コーナーでコースアウト。FCYが導入され、同周回で解除、リスタート。
佐藤選手は、残り10周目辺りから3番手の背後に迫り、59周目の3コーナーで前車のインを刺し、一瞬前に出るが、抜き返されてしまう。その後もトライを続けたが、抜くまでに至らず、4位でレースを終えた。
「2人とも良いレースをしてくれたね。蓮はデッドヒートを繰り広げてくれたけど、駆け引きの良い勉強になったんじゃないかな。悔しいけど、次回につながったレースだったと思う」
「6番手スタートで7番手まで落ちてってというスタートだったんだけれども、そこで大津は踏ん張ってくれて、蓮がピットストップでアンダーカットしてくれて、4位にまで上がって3番手争いをして、最終的には4位でした。ただあの駆け引きに関しては蓮はものすごくいい仕事をしたけど、いい勉強にもなったレースだったと思います」
「16号車はすごく良い走りをしてて、今までは追い回されるようなレースが多かったんですけども、今回はちゃんと追い詰めるようなレースができて、表彰台まであと一歩届かなかったのは残念でしたけども、見応えのあるレースをしてくれましたし、次に繋がる良いレースだったと思います」
「僕はファーストスティントを担当して結構周りのホンダ勢と比べたら結構柔らかいタイヤだったので、序盤中盤ぐらいまでは良かったんですけど後半ちょっと厳しくなってきたので、早めにピットインして蓮に繋げてハードタイヤで走っていました。結構ペースも良かったし、前を走っていた車のペースが悪いときにどんどん攻めていったので、ワンチャンスあれば抜けるところだったんすけど、そのワンチャンスっていうところが、やっぱこのGT500の難しさと思いました。でも蓮は本当にすごいレースをしてくれたと思うので、このレースは次に繋がる結果だったと思います。最終戦頑張ります」
「決勝は6位から追い上げて4位という結果になりました。自分のスティントでアンダーカットが成功して、4位で復帰して、序盤はセーブしながら最後に勝負をかけようと思って最後にペースを上げて前車に追いついたところでバトルになったんですけれども、そこの駆け引きの中でうまく抜け出せず、そのまま4位という結果になりました。駆け引きの点でも学ぶことが多いレースでした。泣いても笑っても次が最終戦なので、最終戦にきちんとまとめて結果を出せるように準備していきたいと思います」
鈴木亜久里監督のコメント
「1日中、雨が降るのは覚悟していたけど、なかなか弱まる事がなくて、お客さんにきちんと予選を見てもらう事が出来るかどうか心配だったね。でも、何とか予選を実施出来たのは良かった。雨の中、予選を見に来て下さったお客さんには感謝です。午前のセッションではまともに走れなかったけど、予選で2番手のタイムを出す事が出来てホッとしました。明日は、何とか優勝したいね。それが出来るポジションにいるので、頑張ります」