レポート・リザルトReport & Result

開催場所:鈴鹿サーキット南コース
開催日:2022年11月12〜13日

コース:鈴鹿サーキット南コース | 天候:曇りのち雨| 路面状況:第9戦・ドライ/第10戦・ウェット | 参加台数:34台


 2022年オートバックス全日本カート選手権OK部門第9戦/第10戦は、11月12〜13日の2日間、三重県・鈴鹿サーキット南コースで開催された。

半年に及んだシリーズ戦も、今回が最終戦となる。今季をもってブリヂストン、横浜ゴムの2社がカートタイヤから撤退するため、国内3社によるスペシャルタイヤ供給も最後となる。

小田優が今季4勝目を獲得! 今季のタイトルをものにする!

土曜日のタイムトライアル。総合トップは加藤大翔(KR/TM/YH)が獲得。2番手に三村壮太郎(RosaDragoCorse/TM/BS)が続く。

予選ヒートでも加藤が好ダッシュを見せ、まずはレースをリードしていく。2番手には野澤勇翔(BirelART/IAME/BS)、3番手に三村と続く。

7周目、佐々木大樹(TONYKART/VORTEX/BS)がトップに、2番手に三村が上がる。さらに8周目には三村がトップに浮上。その後の周回は佐々木を従えたまま周回を重ねチェッカー。決勝PPを獲得した。

決勝では三村が好スタートを切り、その後方に野澤、佐々木らが続く展開となる。三村は10周過ぎまでトップをキープ。しかし、中盤からレースは激しく動きだす。まず仕掛けたのが野澤で14周目にトップに浮上。すると今度は佐々木が野澤をかわしトップへと躍り出る。トップ争いが始まったことで、後続も追いつき、トップグループが大きく膨れ上がる。その中から上がってきたのが予選をマシントラブルで走れなかった堂園鷲(Energy/TM/BS)とランキングトップの小田優(DragoCorse/TM/BS)。特に堂園のペースがよく、20周目にトップに出ると後続を突き放しチェッカー。今季2勝目かと思われたが、プッシングでペナルティとなり小田が繰上り優勝となった。この結果第10戦を待たずして、小田優の今季のチャンピオンが決定した。


小田優/優勝ドライバーのコメント

「予選でタイヤを残すことができたので、それが最後に効いたんだと思います。また雨であまり走っていなかったので、天気がもってくれたことも大きかったです。最後は勝って終わりたいので、次のレースは1位でチェッカーを受けたいです」


DL勢躍進、田中風輝が初優勝!

第9戦の予選ヒートは、しっかりと雨が降ったレインコンディション。その中、快走を見せたのがダンロップ勢。わずか2周で20数台を抜き、洞地遼大(KR/TM/DL)がトップを奪うと、その後方にも田中風輝(PRAGA/TM/DL)、井本大雅(CL/IAME/DL)、小林利徠斗(BirelART/IAME/DL)とDL勢が上位を独占する。そのまま洞地と田中が僅差で1-2。決勝へ期待を抱かせた。

決勝でも、洞地が好スタートを見せるが、それ以上にペースがよかったのが2番グリッドスタートの田中。前半で洞地をかわすと、一気に突き放す走りを見せ独走へと持ち込んでいく。最後までペースが落ちなかった田中が、そのまま逃げ切りOK初優勝。2位に皆木駿輔(Crocpromotion/TM/DL)、3位に井本が入りダンロップが表彰台を独占した。


田中風輝/優勝ドライバーのコメント

「OK2年目で、今までいろいろと苦労してきましたが、今回はダンロップやチームのサポートがあって勝てたのだと思います
スタート前は逃げ切りのレースを考えていて、その想定通りに勝てました」


小田優/チャンピオンドライバーのコメント

「チャンピオンを獲得できすごく嬉しいです。最初は1勝できればいいくらいの気持ちでしたが、開幕の連勝で流れに乗れ、チームのサポートもあってこの結果が出せたのだと思います。今回のスカラシップを活かし、来年はフォーミュラに挑戦したいと思っています」


Rd.9&10 SUZUKA / 2022