開催場所:茂原ツインサーキット東コース
開催日:2022年9月3〜4日
コース:茂原ツインサーキット東コース | 天候:晴れ| 路面状況:ドライ | 参加台数:31台
2022年オートバックス全日本カート選手権OK部門第7戦/第8戦は、9月3〜4日の2日間、千葉県・茂原ツインサーキットで開催された。
春に始まったシリーズも、早くも終盤戦を迎え、今大会を含めて2大会4レースを残すのみとなった。チャンピオン争いも佳境を迎え、今回の結果次第で最終戦でタイトル争いに残る選手が決まるとあって、緊張感も増していた。
土曜日のタイムトライアル。総合トップタイムをマークしたのは、A組で出走していた堂園鷲(Energy/TM/BS)。ランキング5番手につける堂園は、逆転の可能性を高めるためにも、今回は優勝が欲しいところ。2番手には半田昌宗(CRG/TM/BS)が続く。
予選ヒートでは堂園が好スタートからトップをキープ。2番手に半田が続くが、オープニングラップのヘリポートコーナーで加藤大翔(KR/TM/YH)が2番手に浮上する。さらに加藤は2周目にはトップに浮上し集団を引っ張っていく。加藤は6周目までトップを守るが、それを逆転したのが金子修(TONYKART/VORTEX/BS)。トップに出た金子は順調に周回を重ね、そのままトップをキープしてチェッカー。前戦に続き、決勝PPを獲得した。
26周の決勝ヒート。まずは堂園がトップを奪い集団を引っ張っていく。その後方に金子修(TONYKART/VORTEX/BS)、三村壮太郎(RosaDragoCorse/TM/BS)が続いていく。レースを引っ張っていた堂園だったが、5周目のヘリポートでマシントラブルのためリタイア。これで金子がトップとなり、三村と接近戦を展開する。三村を従え周回を重ねながら、トップを守り続けた金子は、終盤になると2番手以下を突き放し独走態勢を築く。そのまま逃げ切った金子が、念願のOKクラス初優勝を飾った。
「めっちゃ嬉しいです。最初、堂園選手に先行されましたが、後半のペースには自信を持っていたので、落ち着いて走れました。いままで支えてくれた人たちに恩返しできたと思います。午後もこの勢いで連勝したいです。」
第8戦の予選ヒートは、日曜午後に行われた。スタートは堂園がトップを守るが、すぐに渡会太一(DragoCorse/TM/YH)がトップを奪う。渡会はペースよく周回を重ね、堂園を抑え込んでいく。終盤に入ると、2番手には金子が上がってくるが、渡会は最後まで逃げ切りチェッカー。決勝PPを獲得した。
迎えた決勝ヒート。渡会が好スタートからレースをリードし、その後方に佐野、堂園らが続く展開となる。10周目、佐野が渡会をかわしトップに立つと、2番手には堂園、3番手に金子が上がってくる。佐野は堂園を突き放すようにペースを上げ、マージンを広げていく。そのまま逃げ切った佐野が、2年目にして念願の初優勝を飾り、最終戦で逆転チャンピオンを狙える位置につけた。
「トップに出てからの10数周は、後続が追ってくるかもしれないと思って長かったです。これまではTTや予選で失敗することが多くて、なかなか結果に結びつかなかったですが、今回は安定していたと思います。鈴鹿はチャンピオン目指して頑張ります。」