開催場所:モビリティリゾートもてぎ 北ショートコース
開催日:2022年4月23〜24日
コース:モビリティリゾートもてぎ 北ショートコース | 天候:晴れ| 路面状況:ドライ | 参加台数:32台
2022年オートバックス全日本カート選手権OK部門第1戦/第2戦は、4月23日〜24日の2日間、栃木県・モビリティリゾートもてぎ北ショートコースで開催された。
4月下旬の開催となり、気温も上昇。連日夏日を記録する気候での開幕戦となった。この開幕戦には、32台が参加。11人以上のルーキーが集った。
土曜日のタイムトライアル。コースレコードを更新した三村壮太郎RosaDragoCorse/TM/BS)だったが、進路妨害のペナルティをとられ3番手にドロップ。かわって小田優(DragoCorse/TM/BS)がPPを獲得する。
予選ヒートでは、2番手スタートの半田昌宗(CRG/TM/BS)が好スタートを見せるが、すぐさま小田が逆転。その小田を、さらにルーキーの加藤大翔(KR/TM/YH)が抜き去りトップに浮上すると、ペースよく周回し後続を引き離していく。その加藤に迫ったのが、三村。三村は3周目に3番手、6周目に2番手に上がると、10周目のヘアピンでトップを奪う。その後は加藤を引き離して走行し、独走でチェッカー。2位には小田、3位に佐々木大樹(TONYKART/VORTEX/BS)が上がった。
30周で行われる決勝ヒート。日曜日は雲の多い天候となり、気温は20度にも届かず、肌寒さも感じさせるコンディションとなる。
オープニングラップにトップとなったのは佐々木大樹(TONYKART/VORTEX/B)。佐々木は4周ほどトップを守るが、6周目に堂園(ENERGY/TM/BS)が逆転。その堂園を三村壮太郎(RosaDragoCorse/TM/BS)がかわしトップに出る。さらに後方から上がってきた佐野雄城(BirelART/IAME/BS)がトップに出ると、中盤過ぎまでレースを引っ張っていく。
終盤、佐野をかわしたのが小田と三村。2台は佐野を引き離して周回を重ねると、さらに小田が三村を突き放しリードを広げる。小田はそのまま逃げ切ると、デビューレースで初優勝を飾った。
「アウト側の2番グリッドからのスタートだったので、スタートで順位を落とすことは想定していました。そこからはタイヤをセーブしながら追い上げていきました。最高峰クラスで勝てて嬉しいです。レース中、上手い人たちの走りも観察できたので、それを活かして午後に臨みたいと思います」
第2戦の予選ヒート、オープニングラップにトップに立った加藤が快調に周回を重ねていく。2番手には渡部智仁(RosaDragoCorse/TM/BS)、その後方に小田が続く。トップの加藤は、一時はそのリードを1秒半ほどに広げると、マージンを活かしきって逃げる。終盤、渡部が接近してくるものの届かず。逃げ切った加藤が決勝のPPを獲得した。
小雨がぱらつきだした決勝。しかし、本格的に濡れるほどの雨ではなく、全員スリックタイヤを選択する。決勝スタートを決めたのはPPの加藤。加藤は、序盤にリードを広げようと快走を続け、一時は2秒近くのリードをとる。しかし、やはりタイヤがもたなかったかペースが落ち始めると、堂園がトップに浮上。堂園もカウルが落ちていたため、ペナルティ分のタイム(5秒)を稼ごうとフルプッシュで周回を重ねていく。しかし、やはりタイヤは持たず、終盤にペースが落ちると、その隙をついて小田が逆転、そのまま逃げ切り2連勝を飾った。
「堂園選手が離れていったときには少し焦りましたが、追いつくと思って追い続けました。追いついてからはブロックされる前に勝負しようと仕掛けました。去年はレースができなかったのにOKで連勝できたことは本当に嬉しいです。次に向けてはタイヤの扱い方やタイムの出し方をもっと勉強して臨みたいと思います。」