ARTA Projectは、1997年に株式会社オートバックスセブンと鈴木亜久里が、「世界に通用する日本人ドライバーの育成」をスローガンに立ち上げた、ドライバー育成プロジェクトです。
活動当初は、カート、F3、GT選手権(現在のSUPER GT)、Formula Nipponを網羅して活動をしていました。その後国内だけではなく、ヨーロッパのF3やトップフォーミュラなどにも進出、さらには、アメリカのインディカー・シリーズにも挑戦しました。
ARTA Projectは、今後もさらに日本のモータースポーツの発展に寄与できるよう、オートバックス、ホンダを始めとするたくさんのパートナーとともにSUPER GTへの参戦、ならびに国内で一番レベルの高いKARTシリーズであるGPR KARTING SERIESを応援してまいります。
*写真は2024年シリーズのものです
2025年の乙巳(きのとみ)の年は、多くの人にとって成長と結実の時期となり、これまでの努力や準備が実を結び始める時期を示唆していて、辛抱強さが試される年でもあり、自分のペースを保ちながら着実に前進することで、最終的には望む結果に近付くことができるそうです。(出典:QUOカード ギフトコラム )
ARTAも今までの努力を開花させるべく、一歩一歩着実に歩んで行きます。
まずはAUTOBACS SUPER GT GT500部門ですが、体制は昨年と同様で、マシンはCIVIC TYPE R-GT、8号車は野尻智紀選手に松下信治選手、16号車は大津弘樹選手と佐藤蓮選手がステアリングを握ります。8号車の野尻選手と16号車の佐藤選手はへび年ですので、今までの努力をぜひとも開花してもらいたいところです。
サポートドライバーは、昨年同様塚越広大選手、松浦孝亮選手、小林崇志選手、木村偉織選手の4名を応援して参ります。
カートは一昨年から始まったGPR KARTING SERIESを今年も引き続きサポートして参ります。そして昨年のAUTOBACS GPR KARTING SERIESのOK部門でチャンピオンとなった酒井涼選手をスカラシップ・ドライバーとして応援して参ります。
昨年末に自動車業界に激震が走りました。既報の通り、ホンダと日産が経営統合に向けて協議を始めたというニュースです。レース関係者として、こんなニュースが流れること自体、予測もしてませんでしたが、それほど現在のわたしたちを取り巻く環境は厳しさを増しているということでしょうか。まだこの件は協議が始まったというだけで、今後どうなるかは予断を許しませんが、どういう結果になろうとも、一歩一歩着実に歩んでいく他はないと思っています。
SUPER GTの代表の坂東氏が昨年の最終戦で、改めて「SUPER GTの理念」について記者会見しました。そこで語られたのは、「ミッション」「ビジョン」「バリュー」という3つの観点でした。
"ミッション"では、「モータースポーツと自動車産業の持続的発展に貢献する」
"ビジョン"は、「チームと人の成長を支援し、ステークホルダーとの総合繁栄を目指す」
"バリュー"は、「ファンを魅了し、子どもたちが夢を抱く、アスリートのスポーツをプロデュース」、「交通安全の啓発や環境負荷の低減に積極的に取り組む」、「マニファクチャラーとともに、自動車技術の進歩を促進する」の3点です。
SUPER GTはどんな世の中、環境になろうとも持続的な発展のために、自動車業界と連携して共に歩んで行くとのことで、ARTAもその一助になるべくあらゆる方面から協力していく所存です。
本年もどうかよろしくお願いいたします。
2025年1月10日
ARTA Project プロデューサー/総監督
鈴木 亜久里
平素よりARTAの活動へご理解を賜り厚く御礼申し上げます。2025シリーズARTA体制発表にあたり、パートナー企業を代表してご挨拶申し上げます。
ARTAは発足して28年目を迎えます。当社がモータースポーツを支援するようになったのは必然的なことでした。単なる広告塔としてなら、看板の掲出、人気スポーツのスポンサーになれば良いですが、車に関わる事業を行う我々にとって、モータースポーツの取り組みは、将来への投資活動の一環と考えました。当時の当社社長と鈴木亜久里氏がARTAを発足させ、モータースポーツ業界を牽引し、一人でも多くの方々に車の楽しみを提供することを目標として27年間スポンサーを続けてまいりました。
ARTAは昨シーズン、新型マシンCIVIC TYPE R-GTで挑みましたが、厳しい結果で終えることとなりました。今シーズンこそ良い結果を残すべく、マシンは引き続きCIVIC TYPE R-GT、ドライバーも昨シーズンと同様に、8号車は野尻智紀選手と松下信治選手、16号車は大津弘樹選手と佐藤蓮選手で参戦いたします。
SUPER GTの果たすべき使命は、モータースポーツと自動車産業の持続的発展に貢献する事であり、チームとモータースポーツに携わる人達の成長も支援することで、ステークホルダーとの相互繁栄を目指すことです。SUPER GTが重視している価値基準は、ファンを魅了し、子どもたちにモータースポーツに興味や夢をもってもらうこと、社会に向けて、交通安全の啓発や環境負荷の低減に積極的に取り組む事です。SUPER GTが掲げるこれらの取り組みに、参戦を通してARTAとして参画することで、我々パートナー企業は社会の交通の安全と自動車産業の持続的発展に貢献してまいります。
SUPER GT 2025シリーズこそはGT500クラスのシリーズチャンピオンを獲得できるよう、尽力いたします。引き続き、ARTAへのご支援をよろしくお願い申し上げます。
2025年1月10日
株式会社オートバックスセブン
代表取締役 社長
堀井 勇吾